2012年11月9日金曜日

フラヴィニー・シュル・オズラン  アニスボンボンと映画「ショコラ」のロケ地

ディジョンから北西方向に65km、車で1時間ほど走ったところに、アニスボンボンの故郷として知られる フラヴィニー・シュル・オズラン Flavigny-sur-Ozerainという村があります。

また、この村は映画「ショコラ」(2000年)のロケ地としても知られているところです。

村の中心にある小さな教会です。
内部には、ステンドグラスがあり、ごく普通の田舎の村の教会という風情です。



教会がある広場のすぐそばに、映画「ショコラ」でチョコレート店となった建物があります。
この写真の右側の建物がそうです。
中をのぞいて見ましたが、ガラーンとしていて、現在は空き家になっているようでした。
聞いてみたら、この建物は映画ではお店として登場しましたが、実際にはお店だったことはなかったそうです。

 小さな村をぶらぶらと歩きました。
村の城門のひとつです。











村の家の壁にあったピエタ像です。




 これも城門です。
さっきのものとはデザインがずいぶんことなっています。
石積みの壁の面白いかたちのお家がありました。
城門の中に建っているのですが、まるで二つ目の城壁のようです。

村は低い丘の上に建っているので、城門から外に出ると、周囲を見下ろす景色が広がっていました。


村のサン・ピエール修道院(跡)の一部にカロリング朝の地下祭室が残っています。
中に入って見ましたが、地下祭室とは言ってもそれほど深いものではなくて、「半地下」程度のところでした。
アニスボンボンをつくっている工場の建物です。
道路に近い建物の角のところに売店があります。


工場の方に入ってみましたが、人影もなくて動いている様子がありません。
ボンボンの製造過程が分かるようなパネルが置いてありました。

アニスとは、地中海地方原産のセリ科の植物で、ボンボンにはその種を使います。

種を核にして、そのまわりに少しずつ砂糖シロップをコーティングしていくこと約一週間でボンボンが出来上がります。



小さなボンボンを噛まないで辛抱強く舐めていると、最後にアニスの種を味わうことができます。
売店には、砂糖とアニスだけを使ったオリジナルのアニスボンボン以外、いろんなフレーバーのボンボンが置いてありました。
中身は同じでも、缶によっていろいろ違った絵が描かれているので、コレクションしたくなります。
売店にあったアニスの花の写真です。
このあたりでアニスの花が見られるかと訊ねてみると、昔はローマ人が持ち込んで、このあたりにもたくさんあったそうですが、今ではすべて中近東、トルコあたりから輸入しているとのことでした。

アニスの花が咲いていなくても、どんな木なのか見てみたかったのですが、残念でした。
ボンボン工場にとまっていた社用車の横っ腹にアニスボンボンの絵がありました。
村のお店で売っていたメントール入りのアニスボンボンの缶です。
お店の女主人から、ロケのときにジョニー・デップが来たときのこと、彼女の息子が映画の一部に「出演」したとことなどのお話を聞かせてもらいました。
(2012年5月)

2012年10月25日木曜日

フォントネー修道院 森の中に佇む最古のシトー会修道院

ディジョンの北西80kmほどの森の中にフォントネー修道院が建っています。
1118年に設立された、シトー会修道院としては最古のものです。

シトー会というのは、ベネディクト会から派生したものですが、既存のクリュニー会が豪華な典礼を重んじて貴族的とも評されるほどだったことに反対する立場をとりました。服装も地味で、染料すら用いない白い修道服を着て、戒律の中でも労働と学習を重んじたそうです。
付属教会の入口。
1127年から1150年の間に建設されました。

 教会の中にある聖母子像。
12世紀のものですが、隣の村の墓地で長く野ざらしになっていたものだそうで、イエスは左手で翼を広げた鳩を胸に押し抱いています。

教会の内部です。
ガラーンとしていて、何の装飾も見られない簡素な内装です。
上の聖母子像以外には、何も像がありませんでした。
教会に続く建物の2階にある修道士たちの寝室です。
戒律により個室は認められておらず、修道士たちはこの大きな部屋に床の上に藁ふとんを敷いて寝ていたそうです。











教会の奥部分(右)と修道院部分(左)を庭から見たところ。
これは鳩舎と犬小屋です。
どちらがどちらなのかよく分かりませんでした。いずれにしてもそれらしからぬ立派な建物です。
犬は狩猟用に、そして鳩は伝達用に育てられていたそうです。
どちらも内には入れません。
構内には、公開されていない建物がいくつかあります。
ちょっと立派で、中を見てみたいなぁと思ったこの建物は立ち入り禁止でした。

庭は芝がきちんと刈り込まれ、余計な装飾は一切無くて、簡素な修道院生活をうかがい知ることができます。

当時の修道院の様子を描いた絵さ。
パンを焼いています。










こちらは農作業をしているところです。
シトー会はフランス国内の森林地帯を開墾したり、新農法を普及させたりもしたそうです。


構内にあった磔刑像。
近くの小川から水を引いて、こうした噴水も作られています。
フォントネーというのは泉から由来しているそうです。

日本でシトー会の流れを汲むものとしては、函館のトラピスト修道院、トラピスチヌ修道院があります。
(2012年5月)





2012年10月21日日曜日

ボーヌのレストラン ル・ベナトン

ボーヌのル・ベナトンLe Benatonというレストランへ行きました。
2003年に来たときに食事をしたところなのですが、今はミシュランの星がついています。

今回は52ユーロのと65ユーロの定食をお願いしました。

最初にこういうのが出てきました。
ワインを頼んだからなのか、それともコースに付いているのでしょうか。
何なのかよく分かりませんでした。
続いて出てきたのがこれです。
写真には撮ったのですが、何だったのか?
続いて前菜が出てきました。
りんごの形をしていますが、中身はフォアグラのパテです。
「りんごの愛」って名前がついています。











こちらの前菜は、アスパラにエビのフライが乗っています。
アスパラはよくアク抜きができていて美味しかったです。








メインはタラです。その上にはカキフライが串刺しになっていました。
魚はすごく薄味でした。
ナルトのようなものは大根か蕪のような食感の野菜です。
ツクシのような緑色の野菜は他でも出てきましたが、何というものなのか分かりません。


もうひとつのメインは牛肉の違う部位を一皿にしたもの。
フィレミニオンは普通ですが、胸腺は脂身を噛んでいるみたいにフニャフニャして、こういう食感が苦手な家内は食べられませんでした。


デザートはチョコとイチゴ。
かなり甘いものでした。
こちらもイチゴが見えていますが、メレンゲの丸い器の中にはバナナとマスカルポーネの冷製が入っています。
メレンゲがすごく甘かった。ちょっと甘過ぎです。

9年前にこのル・ベナトンでフォアグラがこんなに美味しくものだと教えてもらいました。そのときはまだ星がありませんでしたが、やさしくて丁寧なサービスとストレートな料理に感動したものでした。
9年の年月と星が(そしてシェフが)、以前とは全く違うレストランに変えてしまったということなのでしょう。
センチメンタル・ジャーニーの常ですが、思いとは違うものでした。
(2012年5月)

2012年10月12日金曜日

ブルゴーニュ  ボーヌの黄金の丘

 ワインどころ、ブルゴーニュにあるボーヌ Beaune 辺りでは、黄金の丘 "Côte d'Or" と呼ばれるぶどう畑が続く景色を見ることができます。

このあたりでは、そこかしこで見られる「グラン・クリュのルート」という看板です。

もう10年ほども前に来たときにも思いましたが、このあたりのぶどう畑は本当にきれいです。
うねうねとした丘が続いているのが良いのでしょう。ぶどうもよく手入れがされていますし、畑に雑草を見ることもあまりありません。
ブルゴーニュワインの名声を保つための努力はこういうところにも見ることができます。
宿の紹介で、ワイナリー見学に行きました。
ポマール Château de Pomard というところです。
普通は入場・案内で21ユーロかかるところが、宿の人がレターを書いてくれて12ユーロになりました。
1726年創業で、ぶどう栽培は赤のピノ・ノワールのみ。但し、地質が違う8種類の畑から採れたぶどうをブレンドしてワイン造りをしているそうです。

中庭にはアートが置いてあります。
建物の一部が小さなミュージアムになっていて、ミロやピカソ、それにウォーホールのオリジナルが展示されていました。

ちなみに、このワイナリーのワインは最高でもプルミエ・クリュということでしたが、お値段は65ユーロでした。
この日は 暑い日でした。
ワイナリー近くの川の上にテーブルを置いている涼しげなお家がありました。
京都の納涼川床みたいなものですね。

こちらは昔の洗濯場(だと思うのですが)。
水は澄んではいませんが、ここも涼しげでした。
 もう1軒、飛び込みでワイナリーに行きました。
ここもプルミエ・クリュです。
後になって、建物の写真など全然撮っていないことに気づきました。
暑かったからボケてしまったのでしょう。
ま、ワイナリーは建物ではなくてワインそのものが大事です。




こちらは、入場と試飲で一人15ユーロ。
いろいろ試飲もさせてもらいましたが、買いたくなるようなワインはありませんでした。

やっぱりブルゴーニュは「お高い」です。
ワインが出来上がる前から、その90%が売れてしまうというワイナリーがありましたが、それだけ品質が信頼されているからでしょうか。それとも、ブランドだから、ということなのでしょうか。


天候不順で、思うほど作柄も良くなくて、ワインの質が落ちる年もあることでしょうが、それはそれで世界中の人々は「ブルゴーニュ」を手に(口に?)入れたがっているのです。
(2012年5月)















2012年10月9日火曜日

ボーヌのホテル Le Home

ボーヌ BeauneではLe Homeというホテルに泊まりました。
”Le Home”
Nº138 Route De Dijon, Beaune

ボーヌの町から北へ歩いて15分ほどのところにあります。







部屋は2階の25号室です。
家具類は、テーブルやイス、それにベッドもクラシックスタイルです。





クラシックなのはデザインだけではなくて、古い家具なのでベッドはギシギシ音がするし、イスのひとつは脚がもげそうになっていました。知らずにドカっと座るとペチャンコに壊れてしまいそうで危なかったです。
 バスルームもクラシックスタイルです。洗面が2つあるのが便利でした。

窓があるのではなくて、壁に絵が描いてあるのです。


朝食です。
ごく普通のコンチネンタルですが、パンがとてもおいしかった。
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このホテルにいるクロラブです。
いつも寝ていました。
 ボーヌの町へ歩いて行って夕食を食べました。
"Le Conto"という、町の広場に面したところにあるレストランです。

右はサンジャックのブロシェットです。
どうしてボーヌでシーフードなのかと思うでしょうが、軽めの食事をと思って選ぶとこうなりました。
キリっと冷えたシャブリがとてもよく合いました。







こちらは Oeuf en Meurette というお料理。
ゆで卵をブッフ・ブルギニョンの汁のようなもので煮てあります。
これもあっさりした味でした。

ブルゴーニュに来たら、やはりピノ・ノワールを飲まないといけません。



で、Beauneというラベルが付いた地元の赤ワインをいただきましたが、軽やかなのでハーフボトルでは物足りませんでした。
(2012年5月)