左の黒い道路標識は、”シャンパン街道”を表しているものです。
バコンの村の入口にあるサイン。
「花の村」の表示があります。
花ビラが4つついているのは、この村が最高位の花の村であることを表しています。
花びら4つの村は、フランス全国でも200ほどしかないようですので、なかなかの村です。
村の広場にある建物。
雨降りの後で、より赤色がきれいでした。
村の中心にある公園です。
花壇にも、戦没者の慰霊碑の前にも、きれいに花が飾られていました。
この建物が、村役場なのでしょうか。
フランス国旗が立っていないので、違うかも知れません。
次はいよいよシャンパーニュ地方で最後になるランスReims
です。
ランスのノートルダム大聖堂の正面です。
フランク王国の初代国王 クロヴィス1世がキリスト教に改宗
した際、このランスの司教から洗礼を受けたというところから、
その後フランスの歴代26人の王様が戴冠式をこの大聖堂
で行ないました。
これは正面入り口にある「微笑む天使」という名前がついた彫刻です。
同じく正面の扉の左側にある彫刻。
こちらは右側のものです。
左右に開く2枚の扉の間の柱にある聖母子像です。
正面入り口から見上げたところ。
天に聳えるゴシック建築の様子が分かります。
内部にあるステンドグラスには、シャガール作のものがあります。
どこかにドンペリを描いたものもあるそうですが、よく分かりませんでした。
バラ窓も細かくて美しいです。
大聖堂の前にはジャンヌ・ダルクの騎乗像が立っています。
彼女は、英仏百年戦争でフランスを勝利に導く役割を果たし、またシャルル7世がこのランス大聖堂で戴冠するのに大きな力となったと言われていますが、そのときジャンヌ・ダルクはまだ17歳、この騎乗像のジャンヌは幼い少女のように表現されています。
ランチは大聖堂近くにあった、中華レストランに入りました。
カモ入りのラーメンは、カモの油が全然気にならなかったのは、ここまで食べ続けてきたフランス料理のせいかも知れません。
キタナくてすいません。
写真を撮るのを忘れて、もうエビは全部食べてしまった後のエビ焼きそばです。
久しぶりの中華料理だからか、とてもおいしかったです。 フランスの中華料理は結構レベルが高いように思いました。
ランスにもシャンパンセラーがあります。
と言うより、ランスにはたくさんのシャンパンセラーがあるのです。
その中の有名なG.H. MUMM の見学ツアーに申込みをしました。
シャンパンのボトルの底にたまった澱が
光にあてるとよくわかります。
こういうようにして、角度を少しずつ変えて傾けて行くと、最終的には瓶の口あたりに澱が溜まるようになる、という説明をしているところです。
「昔はこーして造ってたのよね」 と古文書を見せながら説明するアレキサンドラちゃんです。
前後しますが、このセラーツアーの途中でみたものです。
何だと思いますか?
これは、「コンクリート製の酒樽」と紹介されたものの内部です。
タイルが張ってあるので、これならシャンパンを入れても大丈夫かなって思いますけど、「コンクリート製の・・・」って聞いたときにはビックリしました。
ずらっと並んだ「コンクリート製の酒樽」です。
上の写真は、下のほうにある窓から内部を撮影したもの。
こういうのは、木製の酒樽の次に使っていたものだそうで、
現在はステンレス製のものになっています。
いよいよお待ちかねの試飲の時間です。
アレキサンドラちゃんともう一人の男の人が
用意をしている間、皆な静かに「シーン」として待っています。
こちらのボトルは、あまり見たことが無いラベルが付いています。
ヴィンテージが書いてあり、高いものなのでしょう。
高いシャンパンにはピノ・ムニエ種のブドウは質が悪いので使わ
ないそうです。
こっちはよく見るおなじみのラベルです。
MUMMはドイツ系の人が創設者だそうです。
Brutは普通15か月熟成で良いところを、ここでは最低3年間寝かせています。
このシャンパンラベル、F1レースの表彰式とかでよく使っているので見覚えがあるのですね。
F1のときに使うのは、特大ボトルですけど、
だいたいは飲まないで、ボトルを振って
まき散らしているだけです。
本当にもったいないことをしているものです。
MUMMのすぐ筋向いにある小さな礼拝堂はフジタ礼拝堂です。
藤田嗣治は、このランスの大聖堂で洗礼を受けたそうです。
今は、奥さんとともに、この礼拝堂で静かに眠っています。
(2012年6月)