2014年8月7日木曜日

エペルネーのレストラン "La Table Kobus"

エペルネーのノートルダム寺院のそばにあるレストラン”La Table Kobus”でランチにしました。

正確には、ノートルダム寺院の裏手、北側にある小さなレストランです。












代々家族で経営しているレストランなのでしょうか。
古そうな写真がメニューの表紙を飾っています。
エペルネーはシャンパーニュ地方の中心とも言われています。
シャンパンはここではごく普通の飲物だという気がして、
ハーフボトルですが、ピンクのシャンパンをお願いしました。




前菜にはフォアグラのパテです。
フォアグラの相手にブドウと胡桃入りの甘い
パンが付いてきたので、「合うかな?」って
心配だったのですが杞憂でした。

家で食べてるレーズンパンでも、上手に焼
けば合うかも知れません。

一緒に来たチャツネも美味でした。


メインの一つはガンバです。
しっぽが平たくって、エビの味がすごく濃いのが印象的でした。

もう一つはダック。
よく焼いてもらったので、ふちがカリカリで
とてもおいしかった。

マンゴ味のデザートです。
甘さをおさえ、とても上品な味でおいしかったです。

コーヒーもいただきましたが、このレストランのものは、全部おいしかったです。

本で檀ふみが紹介していたので来たのですが、これだけで€130と、それほど高くもないし(安くもないですが)、実力派レストランだと思います。

注文したピンクのシャンパンは、さすがに本場です。いつまでもグラスの中で泡がはじけていました。
(2012年6月)



2014年3月29日土曜日

エペルネー シャンパーニュ地方にある 「シャンパンの首都」

今日は日帰りでエペルネーEpernay 見物に行きます。
このユニークな形の建物は、Champagne Castellane というシャンペンメーカーの建物です。
ここのシャンペンのラベルには赤色の×がついているのが特徴です。

エペルネーの街中です。
道は広くないけれど、建物が低いので圧迫感がありません。
ここが有名なシャンパーニュ大通りです。
道路両側の建物が住宅だったら、閑静な住宅街という雰囲気のところです。

右側の黒いフェンスはモエ・エ・シャンドン社のものです。

ここぞシャンペンの中心地というべき通りの名です。
エペルネーの市庁舎です。
1858年建造で、エペルネーのシンボル的な建物です。庭園もきれいに整備されていました。
また、この建物は1919年まではモエ家の所有だったそうです。

 シャンパーニュ大通りから見た市庁舎。
市庁舎の敷地内にあった小さな(電気)自動車。

 モエ・エ・シャンドン社の入口付近に立つドン・ペリニヨンの像。
このベネディクト会の修道士によって、シャンパンが発明されたと言われています。
シャンパン製法の特徴である瓶内二次発酵を発案したとされていますが、発酵中のワインに栓をして放置しておいたら偶然シャンパンが出来上がったとも言われています。

シャンパン地方で栽培されているブドウは、シャルドネ種とピノ・ノワール種、ピノ・ムニエ種が殆どとのことです。
シャンパーニュ地方は寒冷地で、ブドウ栽培地区としては北限に近いところにあります。そのまま造ったワインだと酸味が強いだけのものになるので、作柄の良い年のワインを含め何種類かのワインをアッサンブラージュassemblage:ブレンド)します。

ブレンドされたワインを二次発酵させるために酵母とシロップを入れるティラージュ(tirage)という工程が次にあります。

発酵が進むにつれて瓶内に澱ができますが、それを澱を瓶の口あたりに集めるために瓶を毎日少しずつ回転させるルミアージュ(remuage)という作業を行います。
澱を抜く作業(デコルジュマンdegorgement)の後、ワインやシロップで目減りした分を補充(ドサージュdosageしますが、そのときのシロップの量で甘口か辛口かが決まります。



モエ・エ・シャンドン社の見学コースの一部。とてもきれいな家具が置かれています。
地下貯蔵庫は、長い長いトンネルです。
エペルネー全体では総延長100km以上にもなるということ。
この地方にある白亜質(石灰質)の深い地層に掘られています。
途中に置いてあった、古い形のワイン貯蔵樽。
二次発酵中のシャンパン。
シャンパンの瓶が重いのは、中で発生する泡の圧力に耐えられるよう丈夫に作ってあるのだと思っていましたが、こういうように何重にも重ねても瓶が重さに耐えられるようにということもあるのかも知れません。
ルミアージュ中のボトル。
一日に1/8回転させるのだそうですが、職人が手でやっていたのは昔の話で、今はジャイロパレットという機械がやっているそうです。
これだけたくさんの本数だったら、そうなるでしょうね。

最後はいよいよお楽しみのテースティングです。

入場料が3種類あって、それによって試飲できるシャンパンの数が違ってきます。

殆どの人は1杯だけでしたが、中にはピンクのシャンパンと良いヴィンテージのもの合わせて3杯試飲する人もいました。
売店にあった、おしゃれなシャンパン瓶。
新商品なのでしょうか。
結婚式などにぴったりのデザインです。
ピンクのシャンペンを少し持ち上げたところ。
持ち上げただけで、飲みませんでしたが
ピンクのシャンペンは、だいたいが少し甘目です。

ボトルのサイズもいろいろです。
普通サイズが€31、4本分が€235、8本分€490、12本分が€725、 16本分€1070、20本分€1500 と、瓶が大きくなるほど割高になってくるのですが、これは造るのが難しいことと関係があるようです。











ガラスケースの中に鎮座している「ドンペリ」。
シャンパン生みの親の名前が付いているだけあって、値段も別格でした。
(2012年6月)

2014年3月22日土曜日

シャンパーニュ地方の小さな村 ベルジュール・レ・ヴェルテュでの宿


シャンパーニュ地方での宿をどこにしようかと、いろいろ探しました。
本当は、エペルネEpernayあたりにしたかったのですが、どこも高くて適当なところが見つかりませんでした。

で、予約したのがエペルネから南へ24kmぐらいのところにある小さな村ベルジュール・レ・ヴェルテュ Bergères-lès-Vertus にあるLe Mont Aimè というレストランホテルです。









ホテルの外観です。
HOTEL★★★★と壁にはなっていますが、その下のテント屋根にはHostellerie★★★と、★が一つ少なくなっています。
どっちなんでしょうね?





駐車場がある裏庭から見たところ。
なかなかきれいに写っています。















泊まったのはこちらの棟。
おそらく、★★★はこちらの方なのでしょう。
上の棟(つながっているけど、明らかに新しい)
が星4つの部分なのではないかと。













部屋の内部はすごく簡素でした。
地上階で、床まである窓を開けると、外へ出ることができます。














バスルームです。
バスタブは小さくて窮屈でした。














 朝食バッフェ。
マフィンにチーズや果物などもあって、コンチネンタルしか食べない私たちには十分でした。
パンはどこへ行ってもおいしいです。
フランスで一番おいしい食べ物はパンではないかと思うぐらい。













到着祝い(?)に”本場”のシャンペンで乾杯!
何もお願いしていないのに、ちゃんとおつまみを持ってきてくれました。
何なのか説明できませんが、どれもシャンペンに合うものばかりで嬉しかったです。


おつまみは同じようなカンジですが、フルートの形が違います。
これは、2日目にホテルへ戻ってきたときのもの。
毎日「到着祝い」をしていたというわけです。

こっちはピンクのシャンペンです。
赤ブドウの果皮の色がきれいです。
本場のシャンペンは、まったりとしたのど越しで美味しいものです。
(2012年6月)

2014年2月18日火曜日

トロワ 木組みの古い家があるシャンパーニュ地方の街

 ナンシーから西方向へ直線で180kmほどのところにあるトロワTroysへ向かいました。

でも、またGPSの調子が悪くて、とんでもない田舎道をひたすら走ることに。
一応、中央線はあるものの、道幅はふつうの車だとギリギリのサイズで、対向車が来るたびに減速しなければなりません。
GPSを有料道路を通らないという設定にしていたからでしょうか。
こういうところでケチってはいけませんね。

やっとちゃんとした高速道路に乗って走っているうちにお昼時になりました。
サービスエリアに入ると、なんと Paul がありましたので、サンドイッチとキッシュをコーヒーと一緒にいただきました。
Paulは、結構あちこちに出店しているようで、もうそれほど有難がる存在ではなくなってきたかも知れません。
ガラガラの高速道路。
時には追い越し車線を走ることも。
 トロワについたのは、もう午後2時過ぎです。
ものすごく狭い駐車場に車を入れて、街歩きです。

「木組みの家の古都」と言われることもあるらしく、本当に木組みが多いです。
ただ、全般的には少し疲れた雰囲気の家が多かったという印象です。
 この家の壁は変わっています。黄色っぽい漆喰部分には煉瓦が詰め込まれているようなデザインです。
古い家並の一階部分はレストランやカフェになっているところが多かったです。
良い雰囲気ですね。

円柱形の木組みタワー(?)が家の角に張り出していました。
いったいどういう用途だったのでしょうか。














サン・ピエール・エ・サン・ポール大聖堂のステンドグラスの写真を4枚。

外観の写真も撮ったはずだったのですが、後で見たらありませんでした。







どれも とてもきれいなステンドグラスです。



これも内部の写真しかない、サント・マドレーヌ教会です。
入口を入ったところにある仕切り壁にはレースのような軽やかな模様がついています。
少し拡大した写真です。
 トロワにある4つ星ホテル、ル・シャン・デゾワゾーLe Champ des Oiseauxです。
ガイドブックに紹介してあったので、ちょっと見に行きました。

外観はふつうの木組みの家風で、これがフランスの「最も美しい20のホテル」に選ばれたのかなって思いました。

確かに古いけど、落ち着いた雰囲気です。
ロビー回り。
座り心地が良さそうなイスが置いてありました。

写真を勝手に撮っていると、何人かの人が通り過ぎて行きましたが、どなたも余裕がありそうな方々でした。
このホテルから駐車場へ向かう途中撮った写真です。
頭が出ているのが、サン・ピエール・エ・サン・ポール大聖堂です。
やっぱり少しだけ写っていました。

(2012年6月)