2014年3月29日土曜日

エペルネー シャンパーニュ地方にある 「シャンパンの首都」

今日は日帰りでエペルネーEpernay 見物に行きます。
このユニークな形の建物は、Champagne Castellane というシャンペンメーカーの建物です。
ここのシャンペンのラベルには赤色の×がついているのが特徴です。

エペルネーの街中です。
道は広くないけれど、建物が低いので圧迫感がありません。
ここが有名なシャンパーニュ大通りです。
道路両側の建物が住宅だったら、閑静な住宅街という雰囲気のところです。

右側の黒いフェンスはモエ・エ・シャンドン社のものです。

ここぞシャンペンの中心地というべき通りの名です。
エペルネーの市庁舎です。
1858年建造で、エペルネーのシンボル的な建物です。庭園もきれいに整備されていました。
また、この建物は1919年まではモエ家の所有だったそうです。

 シャンパーニュ大通りから見た市庁舎。
市庁舎の敷地内にあった小さな(電気)自動車。

 モエ・エ・シャンドン社の入口付近に立つドン・ペリニヨンの像。
このベネディクト会の修道士によって、シャンパンが発明されたと言われています。
シャンパン製法の特徴である瓶内二次発酵を発案したとされていますが、発酵中のワインに栓をして放置しておいたら偶然シャンパンが出来上がったとも言われています。

シャンパン地方で栽培されているブドウは、シャルドネ種とピノ・ノワール種、ピノ・ムニエ種が殆どとのことです。
シャンパーニュ地方は寒冷地で、ブドウ栽培地区としては北限に近いところにあります。そのまま造ったワインだと酸味が強いだけのものになるので、作柄の良い年のワインを含め何種類かのワインをアッサンブラージュassemblage:ブレンド)します。

ブレンドされたワインを二次発酵させるために酵母とシロップを入れるティラージュ(tirage)という工程が次にあります。

発酵が進むにつれて瓶内に澱ができますが、それを澱を瓶の口あたりに集めるために瓶を毎日少しずつ回転させるルミアージュ(remuage)という作業を行います。
澱を抜く作業(デコルジュマンdegorgement)の後、ワインやシロップで目減りした分を補充(ドサージュdosageしますが、そのときのシロップの量で甘口か辛口かが決まります。



モエ・エ・シャンドン社の見学コースの一部。とてもきれいな家具が置かれています。
地下貯蔵庫は、長い長いトンネルです。
エペルネー全体では総延長100km以上にもなるということ。
この地方にある白亜質(石灰質)の深い地層に掘られています。
途中に置いてあった、古い形のワイン貯蔵樽。
二次発酵中のシャンパン。
シャンパンの瓶が重いのは、中で発生する泡の圧力に耐えられるよう丈夫に作ってあるのだと思っていましたが、こういうように何重にも重ねても瓶が重さに耐えられるようにということもあるのかも知れません。
ルミアージュ中のボトル。
一日に1/8回転させるのだそうですが、職人が手でやっていたのは昔の話で、今はジャイロパレットという機械がやっているそうです。
これだけたくさんの本数だったら、そうなるでしょうね。

最後はいよいよお楽しみのテースティングです。

入場料が3種類あって、それによって試飲できるシャンパンの数が違ってきます。

殆どの人は1杯だけでしたが、中にはピンクのシャンパンと良いヴィンテージのもの合わせて3杯試飲する人もいました。
売店にあった、おしゃれなシャンパン瓶。
新商品なのでしょうか。
結婚式などにぴったりのデザインです。
ピンクのシャンペンを少し持ち上げたところ。
持ち上げただけで、飲みませんでしたが
ピンクのシャンペンは、だいたいが少し甘目です。

ボトルのサイズもいろいろです。
普通サイズが€31、4本分が€235、8本分€490、12本分が€725、 16本分€1070、20本分€1500 と、瓶が大きくなるほど割高になってくるのですが、これは造るのが難しいことと関係があるようです。











ガラスケースの中に鎮座している「ドンペリ」。
シャンパン生みの親の名前が付いているだけあって、値段も別格でした。
(2012年6月)