2013年10月2日水曜日

リボーヴィレ ヴォージュ山脈に近いコウノトリの里

リボーヴィレRibeauvilléは、アルザスでは比較的大きな規模の村で、コルマールから30kmほど北のジュラ山脈の山麓に位置しています。










村からジュラ山脈を望むところ。
山の上にはお城のようなものが見えます。



村の大通りです。
この村にも、木組みの壁の家や、飾りをつけた屋根瓦の家が見られます。










洗濯物を干しているようにも見えますが、これは装飾というかモビールです。

この村では、高級ワインを造っているということでしたが、地図を頼りに訪れた3軒のワイナリーは残念ながら閉まっていました。
日曜日だったということと関係あったでしょうか。
で、最後に行った右のLouis SIPPというところでやっと試飲にありつけました。

ここのワインがこれまでで一番おいしかったです。リースリングにピノ・グリ、発泡酒クレマン・ダルザス、それにゲヴェルツトラミネール。どれもおいしかった。



結局、リースリングとピノ・グリを1本ずつ買って37.5ユーロ。このあたりのワインとしては、なかなかの値段でした。

右は、ワイナリーの入口にあったディスプレーです。
アルザスのどこの村へ行っても見られるコウノトリの巣です。











上の拡大写真です。
この巣には、下から見る限りでは鳥がいないようでした。
また別のコウノトリの巣です。
ここには一羽いるようでした。
もう一羽が左下に飛んでいるのがわかりますか?









上の拡大写真です。











お菓子屋さんのウィンドゥに並ぶ、コウノトリの卵をかたちどったお菓子です。
お菓子の名前は、「コウノトリの卵」とそのままですた。


大通り沿いの家の窓においてあったクマさんからは、シャボン玉が出ていました。
のん気なこの村の雰囲気にぴったりでした。
(2012年6月)



2013年8月19日月曜日

リクヴィール リースリングで有名なアルザスの美しい村


アルザスのワインルートを示す道路標識です。

これから行くのは、コルマールから北北西方向へ15kmほどのところにある、リースリング種のワイン造りで有名なリクヴィールRiquewihrという村です。







沿道に見えるぶどう畑と村。
アルザス地方には、その西側を南北に走るヴォージュ山脈から流れた出たような丘陵があちこちにあり、その斜面にあるぶどう畑の畝を美しく見せてくれています。



リクヴィールの村のなかに入ると、ここも木組みの家が立ち並んでいます。
ここは、アルザスでも最も多くの観光客が訪れる村だそうで、「ぶどう畑の真珠」という呼名がつけられています。
たしかに、今回訪れた中では一番かわいらしい村だったと思います。











こういった曲面の壁もあります。



赤と緑に塗り分けられた、かわいらしいお家はレストランになっています。












この青い壁の家は、ワインの居酒屋さんです。













13世紀後半に建てられたドルデーの塔です。
これも木組みの装飾がきれいです。

ここには歴史的な建物が多く残っていますが、それは第二次世界大戦中、アルザス地方では戦禍を免れた数少ない村だからだそうです。





一階から二階、三階とだんだん道にせり出してきているお家(右側)。
頭でっかちになるので、安定感がありませんが、上階が広く使えるからいいのでしょうか。










ここでも、観光用の列車(バス?)が走っていました。
こういうものに乗るほどこの村は広くないのですけども・・・

村のお菓子やお土産を売っている店。
とてもかわいらしい飾付けをしています。










陶器の人形です。
ジンジャーブレッドみたいなものもありました。





こちらは、プリッツエルのお店です。
アルザスが起源だとも言われるものですから、特産品ということなのでしょう。
こちらの表記ではBREZELとなり、P から始まりません。(でも発音は「ぷ」となるようです)








リクヴィールはグラン・クリュの畑に囲まれています。
アルザスの中でも、秀逸なリースリングが造られることで知られていますので、観光局で訊ねて村の中にあるワイナリーに行ってみました。


建物の中に入ると、いきなり大合唱が聞こえてきます。まるで、ドイツのビアホールに入ったかと錯覚しそうな雰囲気。
でも、お客の手元にあるのはワイングラスで、ビアジョッキではありません。

ちょうど、ドイツからの団体が試飲で入っていたのでした。







本来だと、この樽のテーブルで個人的に試飲をするようですが、今は団体が相手なので、テーブルで試飲しているというわけです。
ワインとともに、アルザス名物のタルトフランベもどんどん振舞われていました。
団体で来ると、こういうサービスもあるのです。




このワイナリーのご主人と息子さんも、忙しそうです。

このワイナリー Domaine Charles SPARR は
20haの畑を持ち、そのうちの7haがグラン・クリュなんだそうです。
日本などアジアへも輸出しているとのことでした。




喧騒の中で試飲したのですが、おいしいのでリースリングを2本いただきました。
2本で28ユーロでした。








村のお菓子店のウィンドゥです。
色とりどりのマカロンがきれいでした。




エクレアがあったので、コーヒータイムにしました。
左のエクレアはクリームがチョコレートで、右はバニラクリームです。
どちらもとてもおいしかった!

アルザス地方でよく見たワイングラス。
形はバリエーションがいろいろありますが、共通しているのはステムが緑色であるところ。
模様が入ったものもあり、かわいらしいのでお土産にと思いましたが、割れ物なので諦めました。




こちらは、雑貨店にあったコウノトリの形(かな?)をしている鋏です。
アルザスのお土産になりそうです。












外国語の観光ガイドブックを売っている店先です。
日本語のはあるかなって見たら、「アル」って書いてありました。
(2012年6月)




























2013年8月2日金曜日

エギスハイム アルザスの花の村

アルザス南部の宿泊はエギスハイムEguisheimにしました。
コルマールの南西7kmほどのところにある、静かな村です。


 村の広場に建つ像は8世紀のローマ教皇 聖レオン9世です。
この村は聖レオン9世の生誕の地なんだそうです。


 この村でも家々に花が飾られています。
アルザスの村はどこも花で飾られていてきれいですが、特にエギスハイムは1997年に花の村グランプリを受賞しているので、その受賞看板が村の入口に誇らしげに掲示されています。(最初の写真参照)


白い壁に 赤っぽい木組みの柱がとてもきれいです。

この村は、また「フランスの最も美しい村」としても登録されています。


宿泊したのは、エギスハイムの村のすぐ外、ぶどう畑に囲まれたSaint Hubertという小さなホテルです。

ホテルの表に立つ看板です。

部屋は、狭くはないですが、軒裏部屋のように天井が低くなっているところがあるので、少し圧迫感がありました。
でも、清潔だし、しっかりとした建物で、好感がもてるホテルです。


バスルームは小ぢんまりとしていますが、必要な機能は揃っています。

朝食の場所です。
窓がグルっと回転して開くので驚きました。

それぞれのテーブルに部屋番号の札が置いてあって、そこで食べなければなりません。
こういうところはドイツ風です。
夕食は村の中心まで歩いて、ビア・レストランに入りました。

左はスモークサーモンのカルパッチョです。
サーモンはおいしかったけど、サラダのドレッシングが多すぎました。


これは、ベーコンが入ったご当地風サラダ。
ビールをもらって、リースリングを追加して、全部で32ユーロでした。

周囲はぶどう畑だらけです。
4世紀にはこの周辺にローマ人がぶどうを植えたということで、エギスハイムはアルザスワインの発祥の地とされています。
今ではワイナリーが100軒ほどこの周囲にあるそうです。

なだらかな曲線を描くぶどう畑。
ワインを飲むのは好きですが、そのワインを造ったぶどう畑の景色を眺めるのも良いものです。
(2012年6月)

2013年7月27日土曜日

カイゼルスベルグ 絵本に出てくるようなかわいらしい村

 コルマールの次は、車で30分ほどのところにあるカイゼルスベルグKaysersbergへ向かいました。
このへんは道路に沿って、ぶどう畑が広がっています。
ぶどう畑の中に道が走っていて、ところどころにワイン作りの村がある、という感じです。

途中、通り過ぎた村です。
尖った塔の形がかわいらしいです。

カイゼルスベルグの村に入ってきました。
 村の中は木組みの家だらけ。窓や道に赤いゼラニウムの花が飾られていて、とてもかわいらしいところです。

この村にも、木組みの壁がふくらんでいる家がありました(右の赤い壁の家)。


どの家も歴史を感じさせる古い建物ですが、きちんと整備されています。

 壁の色もさまざまで、遠くから見ているとおもちゃの家のようです。

村の後ろは小高い丘になっていて、城壁がありました。
ぶどうを彫ったドア。
 ちょっと変わった形の木組みです。
実用だけではなくて、色を塗ったり形を変えたり遊びがあるのは、それだけ余裕があるということなのでしょう。









ワインを試飲したところの近くにあったアーチ。
試飲したリースリングは甘口でした。値段が高いリースリングは遅摘みのぶどうを使うので、より甘くなるとのことです。

前回に遠目でご紹介した、アルザスのあちこちで見られる絵です。
これはポスターだったでしょうか。
「アルザスっ子はパンツなし」ということですが、そのこととビールを持っていることと関係あるのかどうかは聞けず仕舞いでした。
(2012年6月)