2012年9月6日木曜日

リヨンの空港でレンタカーを借りました

タクシーでリヨン空港近くのハーツレンタカーへ行きました。

オートマチックとGPSが必須条件なのですが、小型オートマチック車は市内のハーツでは借りることができないからです。

またあの虫のような形の屋根をした建物の横を通りました。
電車の空港駅がこの建物の地下にあるそうです。
タクシーはBMWの5シリーズでした。
すごい加速力とスピードでグングン走って、ずいぶん早く着きました。いい車です。
おまけに料金は空港から市内までより10ユーロも安かったのです。リヨンに着いたときに乗ったタクシーには、高速道路を余分に走って遠回りされたように思ったのですが、やっぱりそうだったようです。
さほど悪質ではないけど、こういうことで信用を無くすのですよね。
ハーツで借りた車です。
予約したのは、ルノーのメガーヌのオートです。
係の人が、いきなり説明してくれました。
『GPSを別途付けた車を乗り捨てすると、借りるのに140ユーロと別途100ユーロの乗り捨てペナルティがかかる。だから、最初からGPSが標準装備の”高級”中型車と料金が10ユーロしか変わらなくなってしまうよ』って。
で、ちょっと大きいように思ったけど、このボルボを借りることにしました。
 これからこのボルボでの旅が始まります。
(2012年5月)

2012年9月5日水曜日

リヨン 美食の町で食べたもの 

 
リヨンのパールデュー駅Gare Part-Dieuに近くにある、リヨン市場ポール・ボキューズLes Halles de Lyon PAUL BOCUSEです。

巨匠ポール・ボキューズの名前は、日本でもよく知られていますね。
個人的には大丸百貨店とかでしか接触がないのですけれども。
”ポール・ボキューズ”は、1962年にミシュラン3つ星を獲得して以来、ずーっとそのまま現在に至るという、たいへんなレストランですが、そのボキューズの名前がついた市場がここにあるのです。
中には30店ぐらいあるでしょうか。殆どが生鮮食料品を扱っているお店です。
どこで何を買ったらいいのかとウロウロしていたら、日本人のグループに出会いました。
一緒にいたリヨン在住のガイドさんに聞いてもらったら、この店のお惣菜がおいしいということでした。

でも、テリーヌにしてもサラミにしても、いろんな種類があって、どれを選んだらよいのやら・・・。
フランス人にとっては、それぞれの嗜好に合わせて いろいろ選べるのは嬉しいことなのでしょうが、違いが分からない当方はちょっと困りました。



肉屋さんにも、いろんな種類の肉が部位別に並べられています。

この市場に入っているのは、ポール・ボキューズのレストランなどへ食材を納入しているお店なんだそうです。
つまり、”ポール・ボキューズ御用達”の店々ということです。
結局、市場ではサーモンのテリーヌにサラダを2種類、それに鮮魚店からホタテ貝柱を買って晩ごはんのおかずにしました。
パン屋でバゲットも買いました。ワインはコート・ドュ・ローヌにしようかと思ったけど、白が欲しかったのでシャブリに。
ホタテはバター焼きにして、持参した醤油をかけると、冷やした白ワインにピッタリ合ってたいへん結構でした。



 次は、リヨン名物のクネルを食べさせてくれるお店GIRAUDETです。
"Quenelles Giraudet"
2 rue du Colonel Chambonnet 69002 Lyon

クネルとは、魚のすり身料理のことで、川カマス を使うことが多いようです。
レストランで注文すると、大きな皿にゴロンと出てきて、あまり食欲をそそらないことになるのかと思っていましたが、この店のクネルは軽いです。

メニューを見たけど、よく分からないので13ユーロのセットを頼みました。
まず出てきたのは、スープです。「○○豆」のスープだそうです(分からなかった)。
水やスープは紙カップに入ってきて、テークアウェイ店の雰囲気です。
パンもついてきます。
えっ ワインもついてるかって? ワインは別に頼まないといけません。グラスで3.50ユーロ。ごく普通の白ワインでした。

 続いて、クネルサラダです。
違う種類のクネルの輪切りスライスが、サラダの上に乗っています。
こういうようにしてあれば、見た目も軽そうだし、おいしく食べられますね。
クネル自体には、あまり味がついていませんでしたが、サラダのドレッシングと一緒に食べるとちょうど良い味になりました。
デザートは何というものでしょうか。
”フルーツスープ”とありました。
下にたまっているのは、フロマージュのようなクリームのようなものです。
ウィンドウに並ぶ各種クネール。
手前は各種スープの瓶入りお持ち帰り用です。
クネルって、要するに日本で言う「はんぺん」ですね。材料も魚ですり身にしているから、食感も似ています。
普通はソースをかけてオーブンで焼くものだと書いてありましたが、この店のクネルは淡白で健康志向の女性向きにしてあるようです。
上のクネルもベルクール広場からすぐのところですが、左の"Pignol"はベルクール広場に面しているお惣菜屋さんです。
お惣菜店の左の小道を入ったところに、同じ名前のスウィーツのお店があります。
 "PIGNOL"
17 rue Emile Zola 69002 Lyon





モンブランとモカのエクレアを注文して、コーヒーといただきました。
モンブランは甘さが控えめでおいしかった。
エクレアはちょっと甘いです。中のクリームより、外にペタペタ塗ってあるのが。










ウインドウの中にはいろんな種類のケーキがたくさん並んでいます。










リヨンでもガレットを食べました。クレープとガレットの専門店です。
"L'Echo des Galets"
2 rue David Girin
ジャコバン広場Place des Jacobinsの少し東にある小さなお店です。
ここでは定食を頼みませんでした。定食は、メインの具入りのとデザートのガレット(クレープでも)両方がセットになっているからです。周りの人たちは、殆どそれを注文していましたが、ちょっと食べ切れそうにもありませんでしたから。


リヨンは美食の町として知られて、おいしそうなものがたくさんあるのですが、ここでグルメ三昧してしまうと、すぐに体重オーバーになってしまいます。
せっかくリヨンに来たのですが、体調管理のためにもちょっとだけ食べるのがいいですね。
(2012年5月)







2012年9月3日月曜日

リヨン トラブールを探して

リヨンにはトラブールTrabouleというものがあるとガイドブックに書いてあります。
建物の中庭を通って、路地と路地を行き来できる抜け道のことです。

一番多くトラブールがあるのは、旧市街のクロワ・ルースCroix-Rousseにあるというので、行って見ました。
クロワ・ルースへ行く電車は、メトロとちょっと違います。
クロワ・ルースは丘の上にあるので、普通の電車とは違い、急勾配でも上れるように歯車がついた電車が運行されています。
アプト式というのでしょうか。スイスの山岳鉄道なんかにも使われているものです。

電車はどんどん登ります。市庁舎あたりでは想像出来ない勾配です。地図を見ると歩いていけそうだけど、絶対電車で行くことを勧めます。


で、この電車で2つ目か3つ目のクロワ・ルース駅Croix-Rousseで降りて、観光局でもらったトラブールの所在地を書いた地図を見ながら探したのですが、見つかりませんでした。地図にはいっぱいあるように書いてあったし、それらしいものはあったんですけどねぇ。

少し下りてきたところに展望台がありました。
フルヴィエールの丘の上のノートルダム・バジリカ聖堂が同じような高さに見えるではありませんか!
やっぱり電車で上がって来てよかったです。
トラブールを探しているときに何度か見たサイン。
これ、何でしょうね?

トラブールは探せなかっただけで、ちゃんと今でもあるそうです。
以下のブログを行く前に見ておけば良かったと思いました。
putain!(下のブログで学んだ仏語)

http://judco.exblog.jp/14184175/

(2012年5月)

リヨン 旧市街、フルヴィエールの丘など

宿から地下鉄でローヌ川とソーヌ川を渡ったところにあるリヨンの旧市街へ行きました。
メトロの駅Vieux Lyonを降りたらすぐのところにフルヴィエールの丘へ上るケーブルカーの乗り場があります。
 かわいらしい色に塗られたケーブルカー。
方面は2つに分かれていて、右のFourvière 行きに乗ります。

動き出したと思ったら、すぐに到着するほどの短い区間です。でも、メトロの一日券があれば、このケーブルカーもタダで乗れるのですから、ぜひ乗りましょう。







駅のホームに次のケーブルカーの出発まで何分、という表示があります。











ケーブルカーが登っていく軌道です。

ケーブルカーを降りてすぐのところにある、ノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ聖堂です。












中に入りましたが、足場だらけの工事中でした。 天井もすべて修復するのでしょう。


聖堂の右側の道を奥に進むと展望台があります。



リヨンの旧市街から、ローヌ川の向こうに広がる町の様子を一望することができます。

こうして見ると、この丘は結構高いところにあります。
ガイドブックには「歩いてもたいした距離ではない」なんて書いてありましたが、ケーブルカーに乗ってよかった! という気持です。

遠くに見える高いビルが何棟かあるところが、パールデュー駅あたりでしょう。
フランスの都市の街並は整然としているのに感心させられます。
ケーブルカーのケーブルを巻く機械部分です。

これも同じですが、ケーブルって結構細いものなのですね。
これで大丈夫なのかと、ちょっと心配になります。
 丘から下りて、旧市街を北に向かって歩きます。
このあたりは石畳の狭い道に古い石造りの建物が 立ち並んでいます。









何か、イタリアの古い町にいるような雰囲気のところもあります。






ステンドグラスで作られたパン屋さんの看板です。パンを焼くのも、昔ながらのやりかたを続けているのでしょう。










サン・ジャン大司教教会です。
1180年から1480年にかけて建築されました。
1600年には、フランス王アンリ4世がマリー・ド・メディシスとの結婚式をここで挙げたということです。
これは、国の財政が逼迫していたため、マリーの持参金目当ての結婚だったのですが、フランス語が喋れず不満だらけのマリーは、気晴らしのために持参金の殆どを浪費してしまったとのことです。





ギニョールGuignolと 呼ばれる操り人形で行う劇は、リヨンのものが有名だそうです。
その劇場の写真です。
残念ながら、公演日が毎日ではなくて、見ることができませんでした。
この劇場のものではありませんが、 ギニョール劇の一部は以下のユーチューブで見ることができます。

http://www.youtube.com/watch?v=h9504Uhfyy0


ソーヌ川を渡って、市庁舎があるテロー広場La place des Terreauxに来ました。
リヨンらしく、格式がある市庁舎の建物です。










広場にある噴水の彫刻は、フレデリク・バルトルディ という人の作です。バルトルディは、後年に自由の女神の作者として有名になった人です。
女神は彼の母親をモデルにしたものだと言われていますが、そういわれてみれば、この数頭の暴れ馬を引く女性と子ども(母子か?)の彫刻ですが、女性の雰囲気が少し似ているような・・・。






同じく、テロー広場に面して建つリヨン美術館です。
市内の交通機関、トロリーバスの姿も見えます。
市庁舎からずっと南下して、ベルクール広場La Place Bellecour までやってきました。
お目当ては、広場の南西に立っているというサン=テグジュペリ像です。
像は広場の中ではなく、広場の外側を通る道の外に立っていました。
作家とともに、飛行機の操縦士でもあったサン=テグジュペリは、欧州=南米間の航空路開拓にも携わったそうです。
その彼の後ろには、星の王子さまが左手をサン=テグジュペリの背中に置いて立っています。

像はこういう場所にあるので、公園のすぐ外の並木の間をさがして下さい。
(2012年5月)