巨匠ポール・ボキューズの名前は、日本でもよく知られていますね。
個人的には大丸百貨店とかでしか接触がないのですけれども。
”ポール・ボキューズ”は、1962年にミシュラン3つ星を獲得して以来、ずーっとそのまま現在に至るという、たいへんなレストランですが、そのボキューズの名前がついた市場がここにあるのです。
中には30店ぐらいあるでしょうか。殆どが生鮮食料品を扱っているお店です。
どこで何を買ったらいいのかとウロウロしていたら、日本人のグループに出会いました。
一緒にいたリヨン在住のガイドさんに聞いてもらったら、この店のお惣菜がおいしいということでした。
でも、テリーヌにしてもサラミにしても、いろんな種類があって、どれを選んだらよいのやら・・・。
フランス人にとっては、それぞれの嗜好に合わせて いろいろ選べるのは嬉しいことなのでしょうが、違いが分からない当方はちょっと困りました。
肉屋さんにも、いろんな種類の肉が部位別に並べられています。
この市場に入っているのは、ポール・ボキューズのレストランなどへ食材を納入しているお店なんだそうです。
つまり、”ポール・ボキューズ御用達”の店々ということです。
結局、市場ではサーモンのテリーヌにサラダを2種類、それに鮮魚店からホタテ貝柱を買って晩ごはんのおかずにしました。
パン屋でバゲットも買いました。ワインはコート・ドュ・ローヌにしようかと思ったけど、白が欲しかったのでシャブリに。
ホタテはバター焼きにして、持参した醤油をかけると、冷やした白ワインにピッタリ合ってたいへん結構でした。
次は、リヨン名物のクネルを食べさせてくれるお店GIRAUDETです。
"Quenelles Giraudet"
2 rue du Colonel Chambonnet 69002 Lyon
クネルとは、魚のすり身料理のことで、川カマス を使うことが多いようです。
レストランで注文すると、大きな皿にゴロンと出てきて、あまり食欲をそそらないことになるのかと思っていましたが、この店のクネルは軽いです。
メニューを見たけど、よく分からないので13ユーロのセットを頼みました。
まず出てきたのは、スープです。「○○豆」のスープだそうです(分からなかった)。
水やスープは紙カップに入ってきて、テークアウェイ店の雰囲気です。
パンもついてきます。
えっ ワインもついてるかって? ワインは別に頼まないといけません。グラスで3.50ユーロ。ごく普通の白ワインでした。
続いて、クネルサラダです。
違う種類のクネルの輪切りスライスが、サラダの上に乗っています。
こういうようにしてあれば、見た目も軽そうだし、おいしく食べられますね。
クネル自体には、あまり味がついていませんでしたが、サラダのドレッシングと一緒に食べるとちょうど良い味になりました。
デザートは何というものでしょうか。
”フルーツスープ”とありました。
下にたまっているのは、フロマージュのようなクリームのようなものです。
ウィンドウに並ぶ各種クネール。
手前は各種スープの瓶入りお持ち帰り用です。
クネルって、要するに日本で言う「はんぺん」ですね。材料も魚ですり身にしているから、食感も似ています。
普通はソースをかけてオーブンで焼くものだと書いてありましたが、この店のクネルは淡白で健康志向の女性向きにしてあるようです。
上のクネルもベルクール広場からすぐのところですが、左の"Pignol"はベルクール広場に面しているお惣菜屋さんです。
お惣菜店の左の小道を入ったところに、同じ名前のスウィーツのお店があります。
"PIGNOL"
17 rue Emile Zola 69002 Lyon
モンブランとモカのエクレアを注文して、コーヒーといただきました。
モンブランは甘さが控えめでおいしかった。
エクレアはちょっと甘いです。中のクリームより、外にペタペタ塗ってあるのが。
ウインドウの中にはいろんな種類のケーキがたくさん並んでいます。
リヨンでもガレットを食べました。クレープとガレットの専門店です。
"L'Echo des Galets"
2 rue David Girin
ジャコバン広場Place des Jacobinsの少し東にある小さなお店です。
ここでは定食を頼みませんでした。定食は、メインの具入りのとデザートのガレット(クレープでも)両方がセットになっているからです。周りの人たちは、殆どそれを注文していましたが、ちょっと食べ切れそうにもありませんでしたから。
リヨンは美食の町として知られて、おいしそうなものがたくさんあるのですが、ここでグルメ三昧してしまうと、すぐに体重オーバーになってしまいます。
せっかくリヨンに来たのですが、体調管理のためにもちょっとだけ食べるのがいいですね。
(2012年5月)