13世紀ごろ、最初にこの地に住みついたのは、イタリアのペルージュ(中田英寿の最初のクラブがある町)から移って来た絹織物の技術者たちと農夫で、それが村の名前になったのだと言われています。
村の入口にあたる門ですが、ずいぶん厚みがあります。
村にある教会です。
プクっとふくらんだ胡椒挽きのようなの形の鐘楼に特徴があります。
「城塞教会」と書いてありますが、本当の名前はマグダラの聖マリア教会Église Sainte-Marie-Madeleineと言います。
村の入口に建てられて、建物が文字通り城塞の役目を果たしています。
窓は小さく明かりは殆ど入ってきませんので、内部は暗いです。
簡素だけど、「要塞教会」ですからしっかりとした造りです。
村に入ると、すぐのところにペルージュ名物のガレットを売っている店があります。
店といっても、ガレットを作る部屋と、その窓枠に品物を置いてあるだけの簡単な造りです。
前を歩いていた団体が立ち寄ったので、私たちもひと切れ買って食べました。
一切れ1.20ユーロのガレットは、100%小麦粉のようで色は白っぽいです。
小麦を練って伸ばして、薄っぺらいピザのように焼いて砂糖をかけてあるという素朴なお菓子です。
ほんとに小さな村で、こういう石造りの家並みを見ながら歩いていると、いつのまにか元のところに戻って来てしまいました。
このように中世の雰囲気が色濃く残っていることから、この村では何本もの映画撮影がされたそうです。
前を歩く団体の声だけが聞こえています。
あのガレット屋さん以外は人の気配がありません。
村の広場につながるトンネルのような通路です。
広場にある一番立派な木組みの建物は宿泊施設のようでした。
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その建物の梁が突き出して2階の床を支えていますが、木材も何百年か経つとかなり来てます。
広場にある、カフェのような建物のイスに、旅行者のような男性が座っていました。
広場にあるレストランです。
村の奥のほうに、もう一軒ガレット屋さんがありました。
こちらのガレットは、最初に食べたものと比べると肉厚でしっとりとした感触でおいしいです。
値段も一切れが1ユーロと、少しお安くなっています。
こんな田舎の村でも、やっぱり食べものやさんは場所ですね。
広場にあるお店。
アンティークショップのような品揃えでした。
で、そのお店の窓なのですが、ガラス戸の外側にあるので、雨戸ということになるのでしょうが、それが上下に開くようになっています。
上は庇の代わりになり、下はテーブルに早変わり。
旅行者にとっては、ちょっと手荷物を置いたりすることができるので、便利でしたが、 何かモノを干したりするのに使っていたのでしょうか。
同じく広場の建物の壁にあった(と思うのですが・・・)木製の彫像です。馬に乗っていますが、聖人の一人なのでしょうか。それとも軍人? たぶんセント・ジョージなのでしょう。
この建物の煙突は、なかなか凝った造りになっています。テラコッタでしょうが、筋交いのようなパターンが入っていてます。
昔の人はこういうところで粋を競ったのかも知れません。
(2012年5月)