2014年1月28日火曜日

ナンシーはロココとアールヌーヴォーの街

 今日はナンシー一日観光の日です。
まず、ナンシーの中心とも言えるスタニスラス広場に行きました。
広場の南側にある立派な建物は市庁舎です。
この広場の名前となった、スタニスラス・レスチンスキーの像が広場の真ん中に立っています。
元はポーランド国王だったそうですが、すごくがっしりとした体格の人だったようです。









絢爛豪華なロココ風の装飾が施されています。












広場にあるカフェも、どことなくロココ風の広場に合わせたような雰囲気です。









ゲートは隅々まで装飾が施されています。
ホテルから乗った路面電車。
この写真では分からないけど、途中まではゴムタイヤで走り(つまりトロリーバスのように)、ナンシー中心部の手前から路面電車になるというものです。
 ナンシーにはアールヌーヴォーの建物がたくさんあるし、小さな町なので歩いて見て廻りました。
 Avenue Foch沿いにも何軒かあります。













ちょっとイメージとは違ったけれども、これもアールヌーヴォーです。


様式は分からないけど、街角にあった洋式の公衆トイレです。
ナンシー派美術館の中庭から撮った写真。
芸術活動を支援するパトロンであるコルバンという人の自宅を美術館に転用しています。



壁の格子模様がユニークで、
どこにでも額縁がかけられるようです。

小さな美術館ですが、結構な数の展示があります。
以下は気になったものの写真です。
波のようなパターンが、日本の鯉のぼりのガラみたいで面白かった。
よくあるけど、好きなパターンのステンドグラスです。
エミール・ガレのものだと思います。











これも同じです。

猫脚もですが、彫刻がとてもきれいでした。
 北欧の家具のような柔らかい雰囲気のサイドテーブル(かな?)です。

帰りの歩道沿いにあった柵もアールヌーヴォーしていました。











ナンシーでのランチは、1991年開店の老舗ブラッセリー・エクセルシオールに行きました。Brasserie Exelsior
50, rue Henri Poincaré









午後2時を過ぎていたので、店内はそれほど混んではいません。
しっとりと落ち着いた内装です。



この店の内装は、思っていたアールヌーヴォーのイメージとぴったりです。
イメージどおりの店内が嬉しくて、後で見ると店の天井とか壁とか、同じような写真ばかりを撮っていました。
 前菜で食べたキッシュ。
本場のキッシュ・ロレーヌです。
どこにでもありますが、本場で食べるのは格別です。











エスカルゴはあっさり目の味付けでした。









メインの写真を撮り忘れてしまい、デザートになりました。
フランベしたクリーム・ブリュレです。

メインはフォアグラ・カナールにミラベルのチャツネがかかったものとカニサラダでした。


こちらは、メロンジュースのガスパチョ風(冷製)にアイスが入ったもの。

食事はおいしいし、ギャルソンたちもキビキビと動いて、気持が良いお店です。
ワインをグラスでいただいて、2人分での支払いはチップも少しあげて90ユーロでした。
ランチにしてはちょっと高かったかも知れませんが、満足度も十分でした。



 店内のタイル床のモザイク模様。
こうしてみると、穴開きビスケットがつながっているように見えます。

同じ通りにあったマカロンのお店です。

ナンシーはマカロン発祥の地で、「元祖」マカロンがありますが、それは今ごろ人気のものとはちょっと違います。
ナンシーのマカロンは、クリームを挟んだものではなく、それより少し大きめのアーモンドクッキー みたいなものでした。
甘いけど、軽いです。
食感はフニャっとして濡れオカキみたいで、醤油をかけたら本当にそうなりそうです。

 店内には、マカロン以外、いろいろなお菓子が並んでいます。
箱入りマカロン。
24個入りでしょうか。

壁際のカウンターには、バラ売り用のマカロン(とは言っても最低6個単位らしい)が積んで置いてありました。
皆さん、たくさん買っていかれます。

 こちらはシロップ売り場。














これがミラベルのシロップ漬けです。
ミラベルってプラムの一種で、こういう黄金色が特長です。
ナンシーはその特産地なんだそうですけど、フランス人には甘党が多いですね。
(2012年6月)













2013年12月22日日曜日

ナンシーの宿は郊外のコテージ・ホテル

 ナンシーではCottage Hotelに泊まりました。
ちょっと郊外にある、レストランが併設された中級ホテルです。

レセプション付近は、広くはないけど濃い目の木材を使い、なかなか重厚なつくりになっています。

レストランの入口です。

ロビーの一角。
新聞と旅行者へのインフォメーションが置いてあります。

部屋の内装も、濃い茶色の木を使っていました。

ソファーとデスクもあり、結構スペースは広いです。

キッチネット付きの部屋で、レンジは戸棚の中に入っていました。

レンジも2口あるので、ちゃんとした料理もできるでしょう。

トイレはガラス戸で独立(?)しています。
 洗面。
ドライヤーは据付タイプのものです。
この部屋はシャワーのみでした。

夕食の時間まで少しあるので、ラウンジで一杯やることに。
フランスはワインが有名ですが、ビールも結構いけます。
この日のビールは”1664”というよくある銘柄。暑い日の夕方にグイっと飲むビールは格別です。
左はアルザスのクレマンです。

ホテルレストランでの夕食はダック。付け合せはカリフラワーのクリーム煮です。
(ポテトだったかも)
鉄鍋でのサービスは、ちょっと日本のファミレス風です。











もうひとつは、USAアンガス牛のステーキ 温野菜添え。どうして米国牛なのか、不思議でした。
これにピノ・ノワールのハーフボトルをいただきました。









 朝食も同じレストランです。


 フルーツと冷製のおかず類。


コーヒーはマシンで各自作るようになってます。
シリアルやヨーグルト類もいろいろとあって充実しています。


フランスのパンはやっぱりおいしいです。
ジャムも種類がたくさんあって、どれも食べてみたいと思うと、パンをたくさん食べなければいけません。
このホテルの朝食は、これだけあって9.50ユーロです。






右端はフレッシュ・オレンジジュースを作るマシンです。自分で半分に切って絞ります。

左はゆで卵用のマシンです。お湯が入っている鍋の中に浸かっている小さな網しゃくしに、生卵を入れて茹でるようになっています。
自分の好みの硬さのゆで卵を作るために砂時計も置いてあります。
家でゆで卵を作るとき、沸騰させてると卵が踊って鍋に当たり割れてしましまったりしますが、こういう網しゃくしに入れてゆでればそういうことも無さそうです。
このホテルを出たすぐのところに路面電車の駅があり、20分ほどでナンシーの中心まで行くことができます。片道たったの1.30ユーロだし、たいへん便利でした。
〔2012年6月)