まず、ナンシーの中心とも言えるスタニスラス広場に行きました。
広場の南側にある立派な建物は市庁舎です。
この広場の名前となった、スタニスラス・レスチンスキーの像が広場の真ん中に立っています。
元はポーランド国王だったそうですが、すごくがっしりとした体格の人だったようです。
絢爛豪華なロココ風の装飾が施されています。
広場にあるカフェも、どことなくロココ風の広場に合わせたような雰囲気です。
ゲートは隅々まで装飾が施されています。
ホテルから乗った路面電車。
この写真では分からないけど、途中まではゴムタイヤで走り(つまりトロリーバスのように)、ナンシー中心部の手前から路面電車になるというものです。
ナンシーにはアールヌーヴォーの建物がたくさんあるし、小さな町なので歩いて見て廻りました。
Avenue Foch沿いにも何軒かあります。
ちょっとイメージとは違ったけれども、これもアールヌーヴォーです。
様式は分からないけど、街角にあった洋式の公衆トイレです。
ナンシー派美術館の中庭から撮った写真。
芸術活動を支援するパトロンであるコルバンという人の自宅を美術館に転用しています。
壁の格子模様がユニークで、
どこにでも額縁がかけられるようです。
小さな美術館ですが、結構な数の展示があります。
以下は気になったものの写真です。
波のようなパターンが、日本の鯉のぼりのガラみたいで面白かった。
よくあるけど、好きなパターンのステンドグラスです。
エミール・ガレのものだと思います。
これも同じです。
猫脚もですが、彫刻がとてもきれいでした。
北欧の家具のような柔らかい雰囲気のサイドテーブル(かな?)です。
帰りの歩道沿いにあった柵もアールヌーヴォーしていました。
ナンシーでのランチは、1991年開店の老舗ブラッセリー・エクセルシオールに行きました。Brasserie Exelsior
50, rue Henri Poincaré
午後2時を過ぎていたので、店内はそれほど混んではいません。
しっとりと落ち着いた内装です。
イメージどおりの店内が嬉しくて、後で見ると店の天井とか壁とか、同じような写真ばかりを撮っていました。
前菜で食べたキッシュ。
本場のキッシュ・ロレーヌです。
どこにでもありますが、本場で食べるのは格別です。
エスカルゴはあっさり目の味付けでした。
メインの写真を撮り忘れてしまい、デザートになりました。
フランベしたクリーム・ブリュレです。
メインはフォアグラ・カナールにミラベルのチャツネがかかったものとカニサラダでした。
こちらは、メロンジュースのガスパチョ風(冷製)にアイスが入ったもの。
食事はおいしいし、ギャルソンたちもキビキビと動いて、気持が良いお店です。
ワインをグラスでいただいて、2人分での支払いはチップも少しあげて90ユーロでした。
ランチにしてはちょっと高かったかも知れませんが、満足度も十分でした。
店内のタイル床のモザイク模様。
こうしてみると、穴開きビスケットがつながっているように見えます。
同じ通りにあったマカロンのお店です。
ナンシーはマカロン発祥の地で、「元祖」マカロンがありますが、それは今ごろ人気のものとはちょっと違います。
ナンシーのマカロンは、クリームを挟んだものではなく、それより少し大きめのアーモンドクッキー みたいなものでした。
甘いけど、軽いです。
食感はフニャっとして濡れオカキみたいで、醤油をかけたら本当にそうなりそうです。
店内には、マカロン以外、いろいろなお菓子が並んでいます。
箱入りマカロン。
24個入りでしょうか。
壁際のカウンターには、バラ売り用のマカロン(とは言っても最低6個単位らしい)が積んで置いてありました。
皆さん、たくさん買っていかれます。
こちらはシロップ売り場。
これがミラベルのシロップ漬けです。
ミラベルってプラムの一種で、こういう黄金色が特長です。
ナンシーはその特産地なんだそうですけど、フランス人には甘党が多いですね。
(2012年6月)