2013年12月1日日曜日

ストラスブール 大聖堂がどこからでも見える町


本日はミッテルベルカイムからストラスブールStrasbourgへ出かけました。
ストラスブールは人口30万人規模の大きな町です。
こういう大きな都市へ行くときは、車を郊外の電車ターミナルの駐車場へ止めて、そこから電車で市心へ行くようにしています。

宿で教えてもらったとおり、ストラスブールの駅の後ろ(北西)にある。Rotondeというところまで車で行きました。


ヨーロッパの地下駐車場はだいたい古くて狭いので、今回のような大き目の車〔ボルボ)だと本当に出入に苦労します。
 でも、ここは地上に建てられた立体駐車場なので、人気があまりなかったけど通路も広いし明るくて安心です。

ターミナルなので、ここが始発になります。



 ストラスブールの中心近くまで行くと、ノートルダム大聖堂が姿を現します。
赤い砂岩でできたこの大聖堂は、1176年から1439年までかかって造られたそうです。
高さは142mもあり、建築された当時では世界一の高さだったとか。
おかげで、この町のどこからでも見えると言っても過言ではありません。

 高いのと、この大聖堂正面の広場があまり広くないので、その全貌が一枚の写真にうまく収まりません。
だいたいどの写真(絵はがきも)を見ても、端に建物が写っているのはそのためです。

見た感じはゴシックですが、最初はロマネスク様式で 建て始められたのだそうです。

入口のタンパンの彫刻はすごく細かいものです。










 この大聖堂の中にある天文時計です。
一日一回、12時半からからくり人形が出てくるとガイドブックに書いてあって、見たかったのですが、うまく時間が合いませんでした。
現在の時計は1843年に完成したものだそうです。
内部のムーブメントでしょうか。
精巧なのはもちろんですが、歯車などがそれぞれとても美しくて、これ自体が美術品のようです。
大聖堂内の床の模様がとてもきれいなので、思わず写真を撮りました。

 大聖堂の広場の西側に立つ、すごく目立つ建物はカメルツェルの家La Maison Kammerzellです。
もともとは、16世紀後半にチーズ屋さんが建てたものだそうですが、19世紀半ばにフィリップ・カメルツェルという商人が買い取りとりました。
現在この建物は、3つ星ホテルとレストランになっています。
外から見ると、窓にたくさん模様が入っているので、内部が暗いのではないかと思いますが、サイトで見てみると照明もあるし、とても良さそうな雰囲気です。

(右の写真はサイトからもらいました)

 町のあちこちに木組みの家があります。
この家の前には、大きなワイン樽がありました。
 ここにも木組みの家が。
ストラスブールにある、プティ・フランスと呼ばれる川沿いの一帯です。
ストラスブールを流れるイル川が、この一帯では4本に分かれて流れているという、いわゆる運河地帯ということです。
このあたり、昔は皮なめし職人の居住区だったそうですが、その行程で水をたくさん使う必要があったのでしょうね。

プチ・フランス地区には、たくさんの木組みの建物が残っています。

白鳥が一羽いました。
一羽だけで、ちょっと寂しそうに見えました。

アルザス博物館へも言って見ましたが、この日は火曜日で閉館していました。
入口上にある、かわいらしい看板です。
 外から見えるウィンドウにあった、陶器でできたカゴ(?)は素朴な味わいがありました。











入口ドアの両側の「雨戸」は上下に開くのですが、下の扉は途中で折れてテーブルのようになり、ちょっとモノが置けるようになっています。
こういう「雨戸」は、アルザス地方のあちこちで見られました。



アルザス博物館の上階の壁です。
木組みの壁のパターンが鳥のようできれいです。
 本日のお昼ごはんです。
サラダを頼んだら、一人分とは思えないほどの量が来ました。










こっちはおなじみのハムと卵のガレットです。



 店内の座り心地がよさそうなイス。
軽いランチの後に、別の店で食べたデザートは黄色いムースとエクレアです。











階上のテーブルから下のお菓子売り場を見下ろしたところ。



 食べたムースも並んでいます。
ストラスブールには菓子店がたくさんあるとガイドブックに書いてあります。パリで活躍しているパティシエはこの地の出身者が多いとも。
このRISSというお店は、ウロウロ歩いていて見つけたお店ですが、いくつかのブログで紹介されていました。
11月22日通りにあるので、簡単に見つけられることができます。
〔2012年6月)








2013年11月10日日曜日

ミッテルベルカイム  アルザスの小さな「フランスの美しい村」

 アルザで2ヶ所目の宿はミッテルベルカイムMittelbegheimになりました。
ここは、コルマールとストラスブールのちょうど中間ぐらいにある「フランスの美しい村」のひとつです。

村のメインストリートにはきれいな尖塔の教会があり、16世紀から続くブドウ園の経営者の家が立ち並んでいます。












お宿はWITTMANNというワイナリーの中にある、小さなB&Bです。
宿泊客のレヴューが9点以上という高得点に惹かれて予約しましたが、その高得点に違わずたいへん快適な宿でした。









..


WITTMANN B&Bの入口。

車での入口は裏手に廻ったところにあります。



2階にある 寝室。
板張りの床の、簡素なつくりの部屋です。
スライディングドアの向こうに見えるのがバスルーム。









小さな窓がある。
屋根裏の部屋なのが斜めの内壁から分かります。


洗面所。
グリーン色のタイルがかわいらしいです。












2つ上の写真の窓の下に写っているイスと同じものですが、座ってみてビックリ。木の背板なのに背中にピッタリ沿って魔法のように快適なのです。
アルザス地方のどこかで作っているものだそうですが、何脚か買って帰ろうかと真剣に考えたほどでした。


朝食です。
ジュースとコーヒー・紅茶、クロワッサンにバゲットなどの普通のコンチネンタル朝食。
でも、クロワッサンもバゲットもすっごくおいしかったです。









ジャムが4種類にチーズも4種類。コンテチーズもありました。
地元のサラミも、フルーツもあって大満足です。
この食堂には調理器具も食器も揃っていて、宿泊客が自由に使うこともできます。
私たちは2晩ともここを使わせていただきました。









階下にあるワイン貯蔵庫。
楕円形の断面の樽はアルザス地方でよく使われているものだそうです。








現在では、こういったステンレスのタンクでワイン造りが普通だそうです。










ワイン貯蔵庫の電灯はワインのボトルを使ったものです。

このワイナリーで造ったワインもおいしくて、滞在中も飲みましたし、リースリングとシルヴァネールの2本をいただいて行きました。
いずれもドイツ系のブドウですが、アルザスのものは甘くないので私たちは気に入りました。





アルザス地方で造られるワインに、シャンパンと同じ製法で造られる発泡酒クレマン・ダルザスCrémant d'Alsaceがありますが、それに必要なルミアージュ(動瓶)は人間の手で行っていたのは昔の話、今はごく一部の高級品を除き、殆どがこういう機械(ジオ・パレット)でするようになったそうです。
これだと、もれなく正確に毎日1/8回転させることができるようになります。
(2012年6月)






2013年10月2日水曜日

リボーヴィレ ヴォージュ山脈に近いコウノトリの里

リボーヴィレRibeauvilléは、アルザスでは比較的大きな規模の村で、コルマールから30kmほど北のジュラ山脈の山麓に位置しています。










村からジュラ山脈を望むところ。
山の上にはお城のようなものが見えます。



村の大通りです。
この村にも、木組みの壁の家や、飾りをつけた屋根瓦の家が見られます。










洗濯物を干しているようにも見えますが、これは装飾というかモビールです。

この村では、高級ワインを造っているということでしたが、地図を頼りに訪れた3軒のワイナリーは残念ながら閉まっていました。
日曜日だったということと関係あったでしょうか。
で、最後に行った右のLouis SIPPというところでやっと試飲にありつけました。

ここのワインがこれまでで一番おいしかったです。リースリングにピノ・グリ、発泡酒クレマン・ダルザス、それにゲヴェルツトラミネール。どれもおいしかった。



結局、リースリングとピノ・グリを1本ずつ買って37.5ユーロ。このあたりのワインとしては、なかなかの値段でした。

右は、ワイナリーの入口にあったディスプレーです。
アルザスのどこの村へ行っても見られるコウノトリの巣です。











上の拡大写真です。
この巣には、下から見る限りでは鳥がいないようでした。
また別のコウノトリの巣です。
ここには一羽いるようでした。
もう一羽が左下に飛んでいるのがわかりますか?









上の拡大写真です。











お菓子屋さんのウィンドゥに並ぶ、コウノトリの卵をかたちどったお菓子です。
お菓子の名前は、「コウノトリの卵」とそのままですた。


大通り沿いの家の窓においてあったクマさんからは、シャボン玉が出ていました。
のん気なこの村の雰囲気にぴったりでした。
(2012年6月)