トゥルニュ Tournus はクリュニーから35kmほど北東へ走ったところにある
ソーヌ川沿い
の村です。
この村の起源は、紀元前1世紀ごろ要塞都市として栄えたということですので、相当古いです。
村のインフォメーションを訪ねたところ、目当てのサン・フィリベール修道院は、ちょうどその裏手にあるとのことでした。
小さな村は簡単でいいですね。
この修道院の名前になった聖フィリベールは、7世紀にルーアン近くにあるジュミエージュ修道院を設立した人です。
その配下の修道士たちは、そののち大西洋岸の島に移ったのですが、バイキングに襲われたためこの地に逃れて来たということです。
修道院の建物の主な部分は10世紀末から11世紀にかけて建築されましたが、その後も増改築を繰り返したため、いろんな様式が混在していて、どの部分がいつの建築なのかがよく分からないことになっているそうです。
でも、基本はロマネスク様式です。
ステンドグラスはモダンな感じです。
昔、日経新聞日曜版に 滝平二郎氏による切り絵が出ていましたが、ちょっと雰囲気が似た絵柄でした。
色があまりついていなくて、清楚なステンドグラスです。
回廊部分は、淡い色の砂岩でできています。
どっしりとした太い柱が特長です。
回廊にあった彫刻。
ホタテ貝を持っているということは、巡礼者の像でしょうか。
この後ろに小さな美術展示室がありました。
トゥルニュで食べたランチです。
「トゥルニュ風サラダ」には、ポークハムと卵がたくさん入ってボリュームたっぷりです。ソーヌ川沿いにある村なので、魚が入っているのかと思ったけど違いました。
これは「イタリアン・サラダ」です。
中身は生ハムとモッツアレラチーズにトマトですから、その名前のとおり、期待どおりでした。
まだ車を運転するのでペリエを飲みましたけど、生ハムの味がずいぶん濃かったので白ワインのほうが良く合ったのではないかと思いました。
(2012年5月)