アルボアArboisはブザンソンの南南西50kmほどのところにある町です。
スイスとの国境に沿って走るジュラ山脈の西に位置するフラッシュ・コンテ地方ジュラ県。
その中にあるアルボア周辺のぶどう畑はAOCに指定されています。
まずは、町にあるジュラワイン博物館へ行きました。
お城のような立派な建物です。
博物館の周囲に、この地方で栽培されているぶどうの品種を見ることができます。
白が多いけど、ピノ・ノワールがあります。
こちらも赤のプールサールPoulsardです。
博物館内のディスプレイ。
ぶどう絞り器でしょうが、ずいぶん小さなものです。
面白い形をしたものがありました。
木屑を固めたようなものです。
下に紐がついているので、ぶら下げるのでしょう。
この写真を見ると、盛装した人々がこの木屑のかたまりのようなものを持ってパレードしています。
形からして杉玉のようですが、おそらく同じような用途で使われたのではないでしょうか。
館内の人に聞こうと思ったのですが、フランス語だけなので分かりませんでした。
町の中心へ下りていきました。
あちこちにワインショップが軒を連ねているというと大げさに聞こえますが、とにかくワイン屋さんが多いところです。
ここのバーの壁には、ぶどうの葉を模した装飾が施されていました。
だいたいの店では、試飲ができるようです。
看板にDegustationの表示が見られます。
ジュラワインの特徴は、写真にあるずんぐりとしたボトルにあります。
シェリー酒のボトルのような形ですが、黄色いワインVin Jauneは実際にシェリーのような造り方をするそうです。
また、内容量は通常のボトルが750mlなのに対して620mlと少なくなっています。
ギフト用、お運び用に箱詰めされたジュラワインがウインドウに並んでいます。
試飲をするのに入ったお店です。
大きな酒樽を輪切りにしたような入口が2つあります。
HENRI MAIREというお店で、1632年創業ということでしょうか。ずいぶんな老舗です。
この店にはバーがあり、試飲はテーブルに座ってということでした。
左が黄色いワインで、右はプールサールから造ったロゼです。
ボトルの形も違いますが、グラスもブランデー用のような形のものを使っています。
「おつまみ」として、サラミとチーズが出てきました。この地で有名なコンテ・チーズだったかも知れませんが、聞くのを忘れました。
黄色いワインはオーク樽で6年以上も寝かせて造るそうです。14-17℃ぐらいに少し冷やして飲むと美味しいとのこと。
ロゼは味が薄いものが多い中で、このプールサールのものは軽くてフレッシュだけどしっかりした味で好感が持てました。
後で出てきた、ジュラ・マクヴァンJura Macvinは、甘口のデザートワイン風のもの。グラスもそれ用に替えてくれました。
これは、発酵前のワインとマールを混ぜたものだそうで、アルコール度は16%とちょっと高めです。6-8℃に冷やしてあり、キリっとして爽やかでした。この店のおじさんのお薦めもあり、これを買うことにしました。
17.5ユーロです。
アルボアの町中にある教会のタワーです。
この教会の向かい側にインフォメーションがありました。
アルボアのぶどう畑です。丘がちの地形ですので、ぶどう畑の規模もさほど大きなところは無さそうでした。
アルボアの町はずれのPupillin地区には、14-5軒のワイナリーがあるようです。
ブザンソンの宿のご主人が薦めてくれたワイナリーがこの地区にあるというので行ってみました。
見つけたワイナリーの看板は、 発泡酒のボトルでした。
ジュラ県では、シャンペンスタイルのクレマンを造っていると、どっかに書いてありましたが、ここがそうなのでしょう。
残念ながら、昼休み休憩中で中へは入れませんでした。
(2012年5月)