2014年2月18日火曜日

トロワ 木組みの古い家があるシャンパーニュ地方の街

 ナンシーから西方向へ直線で180kmほどのところにあるトロワTroysへ向かいました。

でも、またGPSの調子が悪くて、とんでもない田舎道をひたすら走ることに。
一応、中央線はあるものの、道幅はふつうの車だとギリギリのサイズで、対向車が来るたびに減速しなければなりません。
GPSを有料道路を通らないという設定にしていたからでしょうか。
こういうところでケチってはいけませんね。

やっとちゃんとした高速道路に乗って走っているうちにお昼時になりました。
サービスエリアに入ると、なんと Paul がありましたので、サンドイッチとキッシュをコーヒーと一緒にいただきました。
Paulは、結構あちこちに出店しているようで、もうそれほど有難がる存在ではなくなってきたかも知れません。
ガラガラの高速道路。
時には追い越し車線を走ることも。
 トロワについたのは、もう午後2時過ぎです。
ものすごく狭い駐車場に車を入れて、街歩きです。

「木組みの家の古都」と言われることもあるらしく、本当に木組みが多いです。
ただ、全般的には少し疲れた雰囲気の家が多かったという印象です。
 この家の壁は変わっています。黄色っぽい漆喰部分には煉瓦が詰め込まれているようなデザインです。
古い家並の一階部分はレストランやカフェになっているところが多かったです。
良い雰囲気ですね。

円柱形の木組みタワー(?)が家の角に張り出していました。
いったいどういう用途だったのでしょうか。














サン・ピエール・エ・サン・ポール大聖堂のステンドグラスの写真を4枚。

外観の写真も撮ったはずだったのですが、後で見たらありませんでした。







どれも とてもきれいなステンドグラスです。



これも内部の写真しかない、サント・マドレーヌ教会です。
入口を入ったところにある仕切り壁にはレースのような軽やかな模様がついています。
少し拡大した写真です。
 トロワにある4つ星ホテル、ル・シャン・デゾワゾーLe Champ des Oiseauxです。
ガイドブックに紹介してあったので、ちょっと見に行きました。

外観はふつうの木組みの家風で、これがフランスの「最も美しい20のホテル」に選ばれたのかなって思いました。

確かに古いけど、落ち着いた雰囲気です。
ロビー回り。
座り心地が良さそうなイスが置いてありました。

写真を勝手に撮っていると、何人かの人が通り過ぎて行きましたが、どなたも余裕がありそうな方々でした。
このホテルから駐車場へ向かう途中撮った写真です。
頭が出ているのが、サン・ピエール・エ・サン・ポール大聖堂です。
やっぱり少しだけ写っていました。

(2012年6月)

2014年2月16日日曜日

メッス シャガールとコクトーのステンドグラスがある街

メッス(Metz)はナンシーの北60kmほどのところにあるロレーヌ地方の中心都市です。

この街にあるサンテティエンヌ大聖堂は1220年から300年もかかってできたものだそうで、たいへん立派です。
今もタワーが修復中で、ご覧のように養生がされていました。
この大聖堂の中に、シャガールが造ったステンドグラスがあります。

普通のステンドグラスもありますが、シャガールのは見ればそれとすぐに分かります。

青色基調のものが2つと黄色のものが1つ。
いずれも旧約聖書にある話を題材としているそうです。



この中では、黄色を基調としたステンドグラスの色使いががとても新鮮で印象的でした。

続いて行ったのは、ジャン・コクトー作のステンドグラスがある
サン・マクシマン教会です。
細い道沿いにある小さな教会で、入口はここでよかったのかと戸惑うほどです。
 中に入ると、ガランとして誰もいません。

 正面の祭壇の奥にそのステンドグラスがありました。
 いろいろな図柄がありました。
アフリカの雰囲気があるもの、兵士や女性や
動物などです。
 聖書のことを知っていれば、これらが何を表現しているのかが
分かるのではないかと残念でした。

コクトーの作品だけに、何かまったく違うコンセプトで造られたもので、平和の象徴であるハトやアフリカの仮面、迷路、植物などがモチーフに用いられています。

ただ、きれいだとかということだけではなくて、何か強いメッセージ
を感じることができる作品でした。




これを見て思ったのは、瀧平次郎の切り絵に雰囲気が似ているかも
知れないということでした。
似てませんか?


ジャン・コクトーのサインの下にある×は
何でしょうか?















モーゼル川を渡ったところにある、コメディー広場に面して建っている立派な建物は、フランス最古のオペラ劇場だそうです。
モーゼル川の中州に建つ八角形の尖塔はタンプル・ヌフ(新教会)です。
20世紀初頭にできたものだそうで、そのときこの地を占領していたドイツの影響が見られるように思います。

教会全体の雰囲気が、甲冑に身を固めた兵士のようなので、この角度から撮ると軍艦のようにも見えます。
タンプルヌフを横から見たところ。
 街の反対側、セイユ川のそばに立つのは、「ドイツ人の門」です。
メッスは交通の要衝だったこともあり、この門がこの町がたどった歴史を物語っているようです。











川の反対側から街方向を見たところ。




 この日のランチはイタリアンのパスタです。
上はアマルフィ海岸風スパゲッティ。
ベーコンの味がよく効いて美味しかった。

下のは、ペンネ・アラビアータです。




メッスには多くのイタリア料理店がありました。
どうしてかと訊ねてみたら、昔からこの地は交易が盛んでイタリア商人も多く住んでいたので、その名残だろう、ということでした。

確かにどちらのパスタもイタリアのイタリアン並みにとても美味しかったです。
(2012年6月)