2013年8月19日月曜日

リクヴィール リースリングで有名なアルザスの美しい村


アルザスのワインルートを示す道路標識です。

これから行くのは、コルマールから北北西方向へ15kmほどのところにある、リースリング種のワイン造りで有名なリクヴィールRiquewihrという村です。







沿道に見えるぶどう畑と村。
アルザス地方には、その西側を南北に走るヴォージュ山脈から流れた出たような丘陵があちこちにあり、その斜面にあるぶどう畑の畝を美しく見せてくれています。



リクヴィールの村のなかに入ると、ここも木組みの家が立ち並んでいます。
ここは、アルザスでも最も多くの観光客が訪れる村だそうで、「ぶどう畑の真珠」という呼名がつけられています。
たしかに、今回訪れた中では一番かわいらしい村だったと思います。











こういった曲面の壁もあります。



赤と緑に塗り分けられた、かわいらしいお家はレストランになっています。












この青い壁の家は、ワインの居酒屋さんです。













13世紀後半に建てられたドルデーの塔です。
これも木組みの装飾がきれいです。

ここには歴史的な建物が多く残っていますが、それは第二次世界大戦中、アルザス地方では戦禍を免れた数少ない村だからだそうです。





一階から二階、三階とだんだん道にせり出してきているお家(右側)。
頭でっかちになるので、安定感がありませんが、上階が広く使えるからいいのでしょうか。










ここでも、観光用の列車(バス?)が走っていました。
こういうものに乗るほどこの村は広くないのですけども・・・

村のお菓子やお土産を売っている店。
とてもかわいらしい飾付けをしています。










陶器の人形です。
ジンジャーブレッドみたいなものもありました。





こちらは、プリッツエルのお店です。
アルザスが起源だとも言われるものですから、特産品ということなのでしょう。
こちらの表記ではBREZELとなり、P から始まりません。(でも発音は「ぷ」となるようです)








リクヴィールはグラン・クリュの畑に囲まれています。
アルザスの中でも、秀逸なリースリングが造られることで知られていますので、観光局で訊ねて村の中にあるワイナリーに行ってみました。


建物の中に入ると、いきなり大合唱が聞こえてきます。まるで、ドイツのビアホールに入ったかと錯覚しそうな雰囲気。
でも、お客の手元にあるのはワイングラスで、ビアジョッキではありません。

ちょうど、ドイツからの団体が試飲で入っていたのでした。







本来だと、この樽のテーブルで個人的に試飲をするようですが、今は団体が相手なので、テーブルで試飲しているというわけです。
ワインとともに、アルザス名物のタルトフランベもどんどん振舞われていました。
団体で来ると、こういうサービスもあるのです。




このワイナリーのご主人と息子さんも、忙しそうです。

このワイナリー Domaine Charles SPARR は
20haの畑を持ち、そのうちの7haがグラン・クリュなんだそうです。
日本などアジアへも輸出しているとのことでした。




喧騒の中で試飲したのですが、おいしいのでリースリングを2本いただきました。
2本で28ユーロでした。








村のお菓子店のウィンドゥです。
色とりどりのマカロンがきれいでした。




エクレアがあったので、コーヒータイムにしました。
左のエクレアはクリームがチョコレートで、右はバニラクリームです。
どちらもとてもおいしかった!

アルザス地方でよく見たワイングラス。
形はバリエーションがいろいろありますが、共通しているのはステムが緑色であるところ。
模様が入ったものもあり、かわいらしいのでお土産にと思いましたが、割れ物なので諦めました。




こちらは、雑貨店にあったコウノトリの形(かな?)をしている鋏です。
アルザスのお土産になりそうです。












外国語の観光ガイドブックを売っている店先です。
日本語のはあるかなって見たら、「アル」って書いてありました。
(2012年6月)




























2013年8月2日金曜日

エギスハイム アルザスの花の村

アルザス南部の宿泊はエギスハイムEguisheimにしました。
コルマールの南西7kmほどのところにある、静かな村です。


 村の広場に建つ像は8世紀のローマ教皇 聖レオン9世です。
この村は聖レオン9世の生誕の地なんだそうです。


 この村でも家々に花が飾られています。
アルザスの村はどこも花で飾られていてきれいですが、特にエギスハイムは1997年に花の村グランプリを受賞しているので、その受賞看板が村の入口に誇らしげに掲示されています。(最初の写真参照)


白い壁に 赤っぽい木組みの柱がとてもきれいです。

この村は、また「フランスの最も美しい村」としても登録されています。


宿泊したのは、エギスハイムの村のすぐ外、ぶどう畑に囲まれたSaint Hubertという小さなホテルです。

ホテルの表に立つ看板です。

部屋は、狭くはないですが、軒裏部屋のように天井が低くなっているところがあるので、少し圧迫感がありました。
でも、清潔だし、しっかりとした建物で、好感がもてるホテルです。


バスルームは小ぢんまりとしていますが、必要な機能は揃っています。

朝食の場所です。
窓がグルっと回転して開くので驚きました。

それぞれのテーブルに部屋番号の札が置いてあって、そこで食べなければなりません。
こういうところはドイツ風です。
夕食は村の中心まで歩いて、ビア・レストランに入りました。

左はスモークサーモンのカルパッチョです。
サーモンはおいしかったけど、サラダのドレッシングが多すぎました。


これは、ベーコンが入ったご当地風サラダ。
ビールをもらって、リースリングを追加して、全部で32ユーロでした。

周囲はぶどう畑だらけです。
4世紀にはこの周辺にローマ人がぶどうを植えたということで、エギスハイムはアルザスワインの発祥の地とされています。
今ではワイナリーが100軒ほどこの周囲にあるそうです。

なだらかな曲線を描くぶどう畑。
ワインを飲むのは好きですが、そのワインを造ったぶどう畑の景色を眺めるのも良いものです。
(2012年6月)